夫の浮気調査(女性との接点確認)
依頼者は20代後半の専業主婦、夫は県職員であり2才の娘さんがいる3人家族である。以前は近所の人も羨む程の子煩悩ぶりであったが、最近は帰宅してからの様子も一変し、あまり子供へも関心を示さなくなった。不審に思った依頼者は両親と相談の上、夫に女性がいるのであれば早めに事実確認を行い、本気になる前に何とか解決を図りたいとの思いで調査依頼となる。
本人は県庁に勤務しており、勤務先は出入口が3か所、内2か所は17時及び19時に封鎖され、それ以降は職員通用口が1か所となる大型のビルである。
早速調査を開始すると、本人は、19時頃には終業し、同僚と共に最寄り駅へと向かう行動が確認された。その後3日間は同様の行動が確認され、不審な点は見受けられない状況であった。しかし、金曜日の退勤時は普段より1時間程早く出て、最寄駅より1駅隣にて降車し、同駅改札を通過した。しばらくすると、次の電車にて同駅改札を通過する20代女性と合流する。二人は手を繋ぎ、駅から多少離れたファミリーレストランへと入店した。楽しげに談笑しながら、時折人目を避け、キスをする姿が確認された。同日は、2時間程度を一緒に過ごし、駅付近にて別れた。
その後、相手女性の帰宅先を判明し、後日、同相手女性の勤務先判明調査を行った。
すると、相手女性は本人と同じ部署に契約社員として勤め、更にこの女性が既婚者であることが判明した。
後日、証拠映像と併せて調査結果をご依頼者にご報告し、本人との話し合いの結果、子供のことを第一に考え、もう一度やり直すことになったそうである。相手女性も今の生活を壊す意思は無く、お互いに元の家庭に戻ることで話がついた。早期の調査が功を奏したという一例である。
夫の浮気調査(不貞行為の確認)
依頼者はパート勤めをする30代女性である。3ヶ月程前から夫(40代・会社員)の浮気を疑っていて、夫が就寝した後に、携帯電話やパソコンをチェックし浮気の状況を確認していた。最初のうちはさほど気にならなかったが、ここ数週間にそれまではなかった週末の外泊やお金の引き出しが増え、今後の生活にも支障をきたすと思い、調査依頼となる。
週末の金曜日は勤務先から、土曜日は自宅から調査を行った。すると土曜日の夕刻、自宅から本人が単身にて乗車する本人車両が出た。30分程走行した後、付近のパチンコ店駐車場に車両を駐車し、携帯電話を使用する。その後、同パチンコ店より手を振りながら本人車両に近づく相手女性を確認する。相手女性は、本人車両の助手席に乗車し、近隣のスーパーへと二人で立ち寄った。今晩の献立を相談しながら買い物をしている様子は、まるで夫婦の様である。同店を出た後、本人車両は5分程走行し、付近の時間貸し駐車場へと車両を駐車した。仲良く買い物袋を所持し、相手女性宅であるマンションへと入室したのである。
相手女性が一人暮らしするマンションに外泊する証拠を複数回に亘り蒐集した。
その後、相手女性は、夫が勤務する会社の取引先の人物と判明する。
依頼者は夫と話し合い、相手女性との関係を清算することを約束したという。
従業員の行動調査(勤務状況の確認)
依頼者は、従業員30人ほどを抱える印刷業の会社を経営する社長である。近頃、男性従業員Aについて不審な噂を耳にしていた。Aは会社から遠方に住んでおり、そのため毎月の通勤手当が高額に上っていた。
しかし最近、社内の数名から「駅ではない方向から出社するAを見かけた」という話が上がり、遠方から通勤しているというAの申告に疑いが生じたという。「もし虚偽の申告があれば、会社のルールに反する行為です。確認してほしい。」とのことで調査依頼となった。
行動調査の結果、Aが会社の近くから通勤していることが判明した。さらに、その場所はAの交際相手の家であり、Aは彼女と同棲していたのだ。同棲先は会社まで徒歩圏内で、実際には交通費は発生していなかった。しかし、会社には引き続き「遠方から通勤している」と虚偽の申告を行い、高額な通勤手当を受け取り続けていた。
この事実を元に依頼者がAを問い詰めると、Aは観念して「遠距離通勤が本当に辛くて、彼女の家に居候させてもらっています。でも、このことを会社に言ったら通勤手当が減ると思って…」と弁明したとのこと。
依頼者はAに対し、不正受給していた通勤手当を返還することを条件に、今回の件は厳重注意に留めることにした。また、全従業員に対して通勤手当の申告内容を見直す機会を設け、今後不正が起こらない仕組みを整えた。Aも反省し、以後は正直な申告をすることを誓い、信頼回復の努力を始めたという。
息子及び周辺者の行動調査
依頼者は8才の息子を持つ両親である。子供が2年生から3年生へと進級して暫く経った頃より「学校へ行きたくない」と話すようになり、家に帰ってきてからも以前のように出かける事は無く、家でゲームばかりする様になった。学校での出来事もあまり話さなくなったため、学校で何かあるのではないかと考え、調査依頼となる。
学校内部におけるいじめの実態を把握する事は非常に困難であることから、息子の遠足の日に調査を行うこととした。校外活動中の息子は、男女の友人から話しかけられ、楽しそうに遊ぶ姿か確認された。
その中でも、低学年時代に仲の良かった友人Aと特に楽しげに遊んでおり、今回の調査ではいじめの実態は確認されなかった。後日、両親は先生と話をする機会を設け、心配事を相談したところ、同担任は本人から話を聞いたことがあり、本人曰く「3年生になり友人Aと別のクラスになったことが寂しかった。」と話したそうである。その後、両親は息子と会話する時間を多く取り、休日には友人Aを誘って家族ぐるみ付き合いをするようになったという。
家出した息子の行動調査
家出したのは大学を卒業後、運輸関連の会社に就職し1年が経つ23歳の息子。社内でのパワーハラスメントや体育会系の社風に馴染めなかったのか、当時住んでいた会社付近の独身寮より突然家出した。
寮の鍵及び社員証並びに携帯電話はテーブルの上に残されていた。依頼者である両親は、大学入学時より帰省する際にしか本人とは会っておらず、交友関係や立ち寄り先等の情報は全く持っていなかった。
ただ、本人は家出をする前の週末に久しぶりに帰省していた。今から思えばその時に何か話したかったに違いないと自責の念にかられ弊社を訪れたのである。また、両親は携帯電話を残して家を出ていることに大変心を痛め憔悴しきった様子であった。
本人は管理人が不在である時間を見計らって家を出た為、当日の服装や所持品は一切不明であった。残されていた携帯電話の発着信履歴は全てクリアされており、メールのやり取りについても一切記録が残されてはいなかった。手掛かりとなったのは入社時に提出された履歴書の顔写真一枚のみであった。
調査は難航を極めたが、調査開始から1週間目に実家周辺や出身高校のバス停付近をぼんやりと歩く本人の目撃情報を得る事が出来た。付近一帯の宿泊施設に本人の身体特徴を記載した手配書を配布し、付近の主要交通機関での張り込みを開始した。3日後、実家近在の市内ビジネスホテルに宿泊している事が確認され、本人が元気なうちに依頼者へと引き渡す事が出来た。本人は、両親に心の内を吐露し、「仕事がつらくなり辞める事についての相談をしたかった」と話した。その後、本人は第二新卒として心機一転、新しい生活を送っている。